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  3. 川島理恵 京都産業大学 准教授 米国派遣報告 (2022/12/27-2023/01/05)

米国派遣報告: UCLA,UCSDとの共同

京都産業大学
国際関係学部・准教授
川島理恵

写真1 UCLA近隣:ロサンジェルス を一望 .

令和4年12月27日から令和5年1月5日にかけて,University of California, Los AngelesおよびUniversity of California San Diegoを訪問し,それらに所属する世界的に著名な研究者の方々と研究上有意義な議論を展開することができた.以下に詳細を示す. 

まず子育てや若年層の相互行為研究で著名なUCLA 人類学部Professor Emeritus Candy Goodwin氏と会合し,今回のプロジェクトの趣旨を説明し,今後のプロジェクトの展開について議論することができた.彼女は様々な大型共同研究プロジェクトを運用し,相互行為特にマルチモーダルな側面の分析を展開してきた.また子供同士の相互行為の分析を行う上での着目点など様々な助言を得ることができたのは,とても貴重な機会であった. 

写真2 San Diego Zooにて:Rossano氏の調査現場を訪問. 

今回は残念ながらご本人の体調不良により社会学部所属のDistinguished Professor John Heritage氏と会合することが叶わなかった.ただその後のメールやオンラインのやり取りで現在のプロジェクトの趣旨を説明し,医療現場における相互行為分析の展開についてどういったデータを今後収集すべきかなど具体的なアドバイスをいただいた. 

UCLAでは社会学部ChairであるTanya Stivers氏とも会合し,次年度の日本での講演や今後の共同研究の内容について具体的に議論を進めることができた.UCLAは報告者の母校であり,Stivers氏とは院生時代にプロジェクトリーダーとして大変お世話になった.近況を共有したのち,彼女の行っている国際的な言語比較研究について詳しく話すことができた.今後のプロジェクトの方向性を考える上で非常に建設的な議論を行うことができた. 

その後訪問したサンディエゴでは,カルフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)を訪問し,共同研究を進めている認知科学学科のFederico Rossano准教授と研究打合せを行った.また彼の行う動物行動学のフィールドの1つであるSan Diego Zooに訪問し,研究対象となったチンパンジーのグループについて詳しく知ることができた.子供達の遊びや関わりを考える上で非常に興味深い議論を展開することができた.