ナミビア
namibia
研究課題
伝統的権威の復興に伴う「民族間関係」の再編 (民族間交渉)
研究概要
降雨量等の制約から在来農業の限界地とされるナミビア北中部は,数世紀前からポスト狩猟採集民のクン,アコエ(サンの下位集団)とバントゥ系農牧民オバンボが積極的に交渉してきました.さらに1990年のナミビア独立以降は,政府がオバンボの伝統的権威を復興させ,地域社会の統合を強めています(Takada 2015).本研究では,これに伴う同地での民族間関係の再編過程に注目します.2022年度から代表者がコチュテルを推進するナミビア大学と協力し,ナミビア北中部のエコカ村の幼稚園で,子どもの民族間交流を促進するアクション・リサーチ(e.g. 離乳食の推奨,語学授業の早期導入,地域の伝統的文化の振興)を実施すると共に日常生活の中で観察します.
研究テーマ:主たる研究トピック
行動の社会化:農耕・離乳食の推奨による食生活の変化
言語の身体化:幼児教育に伴う多言語使用の分析
制度の内面化:伝統文化振興に伴うアイデンティティ再編